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ハイポーセミナー2026(東京)質問回答

 2026年2月13日、東京(品川)にてハイポセミナーを開催いたしました。

 ご来場の多くの方々からたくさんのご質問を頂いておりましたが、会場でお答えしきれなかったご質問・ご感想について当ホームページにて掲載させて頂きます。

バイオハイポーでは適切な候補豚を選抜することが重要だと思います。そのためには様々なデータを記録・解析する必要があり作業が煩雑になるのではないかと懸念されますが、有用なツールやシステムなどがあれば教えていただけますでしょうか。

現在バイオハイポーではピッグマネージャー(養豚管理ソフト)PMを使用しています。 母豚については交配~離乳データをPMに入力し、候補豚(哺乳子豚)については個体管理のために耳刻を打ちPMに耳刻を入力します。

それらのデータをオランダハイポー社に送信しハイポー社で集計し能力(成績)が個体別に数値化され返信されてきます。数値が高いほど能力も高くなり選抜の目安になり、外貌とすり合わせて更新豚(GGP、GP)を選抜します。 

バイオハイポーについてはこちらから

バイオハイポーについて、導入するにあたり学術的サポートは行われているか、それはどの程度なのか。

弊社のバイオハイポーはBLUP法(最良線形不偏予測法)を用いて環境の効果、血縁関係などを同時に補正して個体の育種価を推定しています。お客様でバイオハイポーを導入するにあたり、弊社営業がお客様にBLUP法を説明し、お客様が育種選抜できるまで農場サポートを行います。

バイオハイポー農場3農場の成績について
・北海道以外、例えば千葉・茨城や南九州(宮崎・鹿児島)で解放豚舎農場の成績を知りたい。(病気の多い地域でもバイオハイポーだとどれだけよくなるのか?)

千葉や茨城などの関東地域ではバイオハイポー実績はございませんが宮崎、鹿児島などの南九州地域ではバイオハイポーが行われており総産15、生産13、離乳12の生産者もいます。

Hendrix Geneticsの改良する原種豚はどの国のどこから導入しているのですか?
(GGPを生産するGGGPの原種豚です)

歴史的にはフランス・オランダなどヨーロッパを中心に、世界中から集められた豚によってハイポー雌系は作出されています。一方、雄系であるKantoデュロックは始まり自体がカナダのデュロック専門の農場であり、日本向け改良のためにカナダで作出されています。

セミナーでもお見せした図を添付いたします。
図内のハイヘルス基幹繁殖農場間で主に精液交換による、相互的な育種改良を行っております。

 

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16・15・14についてPRRS陽性農場もしくは発生エリアでも同等の成績を出すことは可能でしょうか。もしPRRS陽性農場への成績があれば大体でいいので教えていただきたいです。

例えば2024年のハイポーベンチマーキングでは、
A農場:総産子数15.0頭/腹、生産子数14.1頭/腹、離乳頭数12.9/腹、
B農場:総産子数15.3頭/腹、生産子数14.2頭/腹、離乳頭数12.2/腹、
C農場:総産子数14.9頭/腹、生産子数13.9頭/腹、離乳頭数12.1/腹、
といった成績がございましたが、全てPRRS陽性農場となっています。

16-15-14には及ばないにしても、年々着々と成績を上げておられます。
またここで詳しくベンチマーキングの件はお見せできないのですが、総じてPRRS陽性農場が陰性農場に成績で劣っているわけでもありません。

ゆえにPRRS陽性農場であることが16-15-14を達成できない理由にはならない、と考えて良いかと思います。

離乳14頭にするためのポイントを教えてください。

ポイントは多岐にわたるので、その全てを記載するのは難しいのですが、ここでは
講演会でも触れさせて頂きました「分割授乳」と「トンカツ」をピックアップさせて頂きたく思います。
「分割授乳」はすでに実践している農場も多いかと思います。
総産子数が多い場合、娩出子豚の大きさにバラツキがある場合、初乳を確実に飲ませたい時などに行います。
詳しい手法は割愛致しますが、すべての子豚に均等に初乳を飲ませれば離乳頭数も増えることは自明の理かと思います。
また「トンカツ」は、乾燥剤を分娩直後の子豚にたっぷりまぶす手法で、弊社の造語になります。
産まれた直後の子豚は、羊水で濡れているうえに免疫も弱いので、少しでも早く乾かして体を温めることで活力を与える必要があります。
娩出の落下予想位置に散布したり、濡れて汚れたスノコに散布したり、乾燥剤の使い方は多岐にわたります。

結論としては、産まれたばかりの子豚に細かく目を配り、如何にその目線に立ってお世話ができるかに尽きるのかと思います。

将来的に弱小率、白子率はどのくらいを目標にしているか?

16-15-14を達成すると考えた場合、総産~生産までは-6%(マイナスは白子のみとした場合)となりますが、虚弱や低生時体重も込みで6%を目標にしていけば、より16-15-14に近づけると考えます(哺乳中の損耗が削減される考え)。

さらに5%を目標にしていけば6%は通過点になりますのでさらに16-15-14が見えてくると考えます。

千葉県や群馬県といった畜産密集地域でのハイポーユーザーの種豚成績は?
今回開示されていた3農家様との成績と違いがあるのかお聞きしたいです。

群馬県の生産者ではオールハイポー生産者で総産15、生存13、離乳12の農場もあります。今回開示された3農場は北海道で疾病少ないエリアのため環境要因は良いため成績に若干の違いは見られます。

肥育後期(仕上げ)の飼料のTDNとCPは?

(TDN=可消化養分総量、CP=粗タンパク質)

ハイポー種豚として、特別に要求されるTDNとCPはございません。
一般論にはなりますが、TDN77~78%、CP12~13%が一つの基準と考えて頂ければ良いかと思います。
ただし、もちろん季節や地域などで要求割合も変わってきますので、詳しくはまず飼料メーカーとご相談されるのが良いかと思います。

多産の場合、分娩時の母豚の負担が増えるかと思います。
・分娩時間増加による事故も少ないのでしょうか?
・離乳日齢が短いと子宮損耗が回復しきれないことがあるかと思いますが、離乳日齢について何か言及ありますでしょうか。例えば28日離乳推奨など

分娩時間増加による事故は高産次になるにつれ増加します。子数が増えれば単純に分娩時間も長くなりますので、分娩看護の強化、見回り強化、早期対応は必要です。
離乳日齢は最低21日は確保したいところですので、当方推奨としては平均23~24日くらいなのですが、お客様事情により平均21日の農場もあり、平均25~26日の農場もあります。ある程度、お客様の事情が優先されるかと思います。

例えばHyporLibra×Kantoで全体的な食下量の推移(期間DGなど)は農場ごとの差はあると思いますが・・・、特に30~50日齢あたりの食下量はどの程度でしょうか。

日令に合わせてそのものずばりの回答は難しいので、あくまで一般論として期間合計の食下量でお答えいたします。
人工乳前期で約3㎏、人工乳中期で約4kg、人工乳期後期で約35kgが一つの目安となります。
もちろん農場内の環境や飼育方法で誤差は出てきますし、飼料の種類でも違いは出てくるかと思います。

候補豚の管理で初回交配の基準を満たせるように注意する点→食いどまりやなかなか目標に達しないことなどはないか。教えていただける範囲で大丈夫です。

ハイポーの奨励する初回分娩日令はちょうど1才程度となります。
そこから妊娠期間を逆算すると、大体250日令程度が理想的な初回交配日令と考えております。
ただし日令よりも、むしろ母豚の体型の方が十分初回交配の基準に達しているかどうかのほうが重要であるとも言えるので、「250日令」という数字が絶対的ではないということも付言させて頂きます。
また、食いどまりや目標未達についてですが、当然起こりえます。
例えば繁殖舎の環境悪化や、疾病感染、ケガなどで元気消失・食欲低下はよく見られます。
大事なことは、日々の母豚のサインを見逃さず、母豚にとって快適な環境をいかに作ってあげるかということかと思います。

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豚が小さくても大きくても背脂肪厚が変わらないことに大変驚きました。成績が優秀な農場ばかりで、見習っていきたいポイントや自社の話題について考えることができました。

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質問ではないですが「トンカツ」取り入れていきます。

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